私の勇気を貰った曲はミセス先生の鯨の唄です。
この曲はあまり明るい曲ではありません。でも、この曲に出会った当時、ちょうど世界では戦争が起こってました。連日ニュースでは戦争真っ只中の国の映像が流れ、心を痛めていました。そんな時この曲に出会いました。「手を挙げて叫んでいるの」。この歌詞と戦争が起こっている国の子供達がリンクしているように思えたんです。日本は今は平和だ。だけど、少し遠くにいる同い年の子、それよりも小さい子は平和とはとても言えない状況にいる。私に何ができるだろうか。そう思いました。今年の一月。ちょうど部活の新体制が始まり、重唱のコンクールに出ました。そこで歌った曲は、戦場カメラマンの日記から作られた曲でした。日記を書いた方は戦争に巻き込まれ亡くなってしまったそうです。「戦争をやめよう」なんてそんな簡単に言えるものじゃない。何も考えてこなかった私がこの曲を果たして歌ってもいいのだろうか。そう思っていました。でも、鯨の唄に励まされ、戦争を、この世にある全ての争いをやめて欲しいと願って歌うことが出来ました。ありがたいことに金賞をいただくことも出来ました。でも、それよりも、私はこの曲を、この歌詞を、この言葉を、多くの人に届けられたことが何よりも嬉しかった。ありがとう。