僕が応援している巨人というプロ野球チームはここ10年近く強豪のライバルとの大切な試合で失点をを許して負けが続いており,成績が良い時期もたまにあったけれど平均的な成績はあまりよろしくなく、監督が3度変わりました。
ファンが呆れて言葉も出なくなるレベルで成績が落ち込んでいた昨年の主力をそのまま引き継いだ阿部新監督はなんと,昨年はあれだけ歯が立たなかった強豪3チーム、具体的には阪神タイガース、広島東洋カープ,横浜DeNAベイスターズのいずれにも勝ち越し,特に苦手なはずのビジターでも勝つ試合が増えていき、最終盤で往年のライバル、巨人阪神による優勝争い一騎打ちでかなり白熱して逆転優勝されるかもしれないという状況でファンもここ1、2週間ほど緊張していた中で球団創設90周年の節目、かつ就任初年度に優勝という歴史に残る大偉業を成し遂げてくれました!
僕は巨人が強かった時代をまだ生まれていなかったりまだ幼かったりで直接見ることができず,徐々に階段を転げ落ちるようにして成績が低迷する様子を目撃していた世代です。
また,2020年は前年に続いて日本一決定戦で対戦相手に圧倒的な差をつけられて連敗してしまった関係であまり印象に残っていないので,僕にとっては当時小学校低学年だった2013年以来11年ぶりの優勝、それも圧倒的独走ではなく巨人と同じくらい歴史の長い阪神タイガースさんというライバルと最後まで白熱した優勝争いができて幸せな中での優勝が決まったので,思わず感極まって「ありがとう」と叫んでベッドに突っ伏して泣いていました。
しかし,翌日バイト先の仲間をはじめ同世代の知人に今年の優勝のことを話すと口を揃えて「知らない」と言われてしまいました(泣)
昔は良くも悪くも「野球=巨人」というイメージがあって僕がまだ小学校低学年の頃まではそのような風潮が残っていて、巨人ファン仲間のガキ大将が転校するまでイジメから守ってくれていたり、アンチ巨人でも周囲の人が祝ってくれたりと巨人というチームが文字通り自分の居場所であってくれました。
でも,今は他の娯楽も増えて相対的に周囲から野球の話が通じる仲間がいなくなってしまって寂しさと自分の居場所が突如消えたような悲しみ,そして優勝の嬉しさが全て同じくらいの大きさで過去に一度も味わったことのない複雑な気持ちでどう向き合えば良いか分からないです…