「は?」 ネロは意味が分からないのかポカンとしている。 「だからお前の異能力を使っておれの仲間を探し出すんだよ」 簡単だろ?とおれはネロに笑いかける。 「…何だよソレ」 ネロは不満げに呟く。 「ボクは嫌だね」 「何でだよ」 良いじゃねぇかとおれは言う。 「えーだって面倒くさい~」 ネロはそう言いながら、パーカーのポケットから小箱を取り出す。 「ん?」 それは…とおれはその様子を見てポツリと呟く。 「あぁコレ?」 ネロは手の中の小箱に目を落とす。