いつもそうでした。
私の隣にいる子が望むポジションは私でした。
でも逆に、私が密かに望んでいたポジションはあなたでした。
それでも私は誰にも言っていないから。あなたは私のことを羨むような素振りをするけれど、どこか嬉しそうな顔をしていて、あなたが皆に言う「望んだポジション」の私は勝手に少しだけ気まづい思いをしてしまうのでした。
本当は分かっています。あなたの「望んだポジション」は本当には望んでいなくて、あなたは心の奥底での望みを叶えたのでしょう。
絶対負けないから。誰より上手くなってやる。