「そんなことはどーでもいーの!」 ボクを作ってくれた、それだけでいいと金髪のコドモは続ける。 「だから、よろしくね、“マスター”!」 金髪のコドモはパッと顔を上げて女に笑いかけた。 女はまだポカンとしたまま自分に抱きつく金髪のコドモを見ていたが、やがてこう呟いた。 「…寧依」 「?」 金髪のコドモは首を傾げるが、女はわたしの名前と続ける。 「寧依?」 「うん」 それがわたしの名前、と寧依は頷く。 「ほえーん」 金髪のコドモは不思議そうな顔をした。