1

往復

風を切る
息が上がる
心臓が悲鳴をあげた
だけど
そんなの理由にならない

画面の向こう
知らない誰かが走っている
ただそれだけなのに
いつの間にか
叫んでいた

額の汗は
頬を流れる涙に

歓声は
励ましあう強い言葉に

彼らがたすきをつなぐ様に
知らない誰かと誰かが
思い思われる

日本がひとつになる日。
絶望なんてないよ、この世界は。









レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。