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かかしと少女

そこら辺にあるかしの棒きれに
石炭をいれる麻袋を被せりゃ
おいらのできあがりさ
通り過ぎていく人をみているだけの毎日さ
寂しくないのかって?
そりゃあ、ちこっとはさみしいけどよ
旅立つ人にゃ
おいらのうたを聞かせたかったけどよ
不器用だからこれでいいのさ
なに?聞かせてほしいって?
しようがねぇなあ
今晩月がしたたるころにまたきな
まあ来なくてもいいけどよ
そんときゃおいらがおいらでいるように
あんさんもあんさんでいるんだよ

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