「ていうか、テメェ何の用だ」
俺の安眠妨害しやがってと黒髪のコドモは金髪のコドモを睨みつける。
しかし金髪のコドモはナツィの顔を見てパァァァと目を輝かせた。
「…かわいい」
「は?」
「キミ、すっごくかわいい」
「えっ」
思わぬ言葉に黒髪のコドモは困惑する。
だが金髪のコドモはホントにかわいいよ!と笑顔を見せる。
「キミ名前なんていうの⁇」
「今テメェの名前を聞いてるんだけど」
「教えて!」
「ちょっ近付くな‼︎」
自身に顔を寄せる金髪のコドモに黒髪のコドモは後ずさるが、金髪のコドモは教えて教えて〜!と飛び跳ねる。
黒髪のコドモは困ったような顔をしていたが、やがて諦めたようにうなだれた。
「…ナハツェーラー」
「?」
金髪のコドモが不思議そうな顔をしたので黒髪のコドモは俺の名前だよと続ける。
「そこのかすみからはナツィって呼ばれてる」
黒髪のコドモことナツィがジャンパースカート姿のコドモことかすみに目を向ける。
へぇと金髪のコドモはそちらの方を向いて呟いた。