「…あら」
ピスケスがそう呟くと、3人の内の1人…ナツィが気まずそうな顔をする。
その隣を歩く金髪のコドモはピスケスの姿を見とめると、ピスケス!とその名を呼びながら走り出した。
「久しぶり〜」
「久しぶりって」
3時間ぶりくらいじゃないとピスケスが返すと、金髪のコドモはえへへへへ〜と笑った。
「ホントにピスケスと知り合いだったのかよ」
コイツ、とナツィはその様子を見て呆れる。
ピスケスはまぁ、とナツィの方を見る。
「私はお前がこの子を連れてきてくれたことに驚いているのだけど」
どういう風の吹き回しかしら?とピスケスが微笑むと、ナツィはたまたまだよたまたまとそっぽを向く。
「テメェがちゃんとコイツを見てなかったせいで俺にくっつき回るようになって、精霊にやられそうになった所を俺が助けた、それだけだ」
「あら、そんなこともあったの?」
「うっせぇ黙れ」
ピスケスの言葉にナツィは冷たく言い返す。
ピスケスはふふふと笑い、ナツィの隣に立つかすみは苦笑いした。