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無銘造物再誕 Act 34

「私はこの子が保護者の所に行きたいって言うから連れ出したのよ」
だからそこまで悪くないわとピスケスは釈明するが、ナツィはンな訳あるかと低い声で言った。
「大体こんな何も知らないようなちびっこを外に出すこと自体が危ないんだよ!」
「別にいいじゃない」
「よくねぇ!」
ナツィとピスケスは言い合いになりかけるが、ここで露夏がまぁまぁ2人とも落ち着けってと間に入る。
それを見てピスケスは分かってるわよと返し、ナツィは不満そうな顔をしつつ寧依に向き直った。
「とにかくお前、コイツに早く名前をつけてやれよ」
ナツィがそう言うと、寧依はあーその件なんだけど…と呟く。
「実は今日の昼間の内に決めちゃいまして」
「え」
寧依の言葉にナツィは驚く。
「じゃあ早く言えよ」
呆れたように言うナツィに対し、寧依はまぁ今日は1日中授業があったから忙しくて…と苦笑した。

  • 無銘造物再誕
  • 次でおしまい!
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