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どしゃぶりのバス停で 2

バスの中でも、その人は一緒だった。
満員のバスでは、立っていることもやっとだ。
私はおきにいりの作家、西田そうたの小説で顔を隠しながら、ちょくちょく彼の様子をうかがった。
彼とは少ししか離れていなかったのに、話しかけることができなかった。
バスを降りると、彼は傘で顔を隠し、私よりもずっと速いスピードで歩いて行ってしまった。
結局、一言も話さず学校についた。

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