0

仔鬼造物茶会 Act 3

「…大体、お前が自分からトラブルに首を突っ込むから俺が世話しなきゃならないんだ」
だから別に俺はお前が好きとかそういうのじゃ…とナツィは恥ずかしそうに呟く。
「じゃーなんで照れてるの〜?」
「う、うるせぇ!」
キヲンに尋ねられてナツィは思わず声を上げた。
それを見て共に歩くコドモたちと女はふふっと笑う。
ナツィはついかすみの陰に隠れた。
「…それにしても、みんなで遠出することになるなんて」
随分珍しいわよね、とピスケスがふと呟く。
「そもそもみんなで一緒に出かける機会がないからだけど、奇跡的だと思わない?」
楽しそうに言うピスケスに対し、露夏はそう?と首を傾げる。
「別に奇跡とかそういうのじゃないだろ」
今までにもみんなで外へ出たことは何回かあったし、と露夏は後頭部に両手を回す。
「特段珍しいって訳でもないと思うぜ」
「そうかしら?」
ピスケスは少し笑う。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。