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不眠症

時計の針が重なる
明かりの落ちた部屋には
夜が目覚めている

意識の暗い底へともがく
裏腹に瞼の裏には
眩しい笑顔が目覚めてくる

今眠れないと
明日あなたに
疲れた顔で会わなきゃならなくなる

それでも
瞼の裏のあなたは
私の意識を離そうとはしない

だからもう少しだけ
この夜が目覚めているうちに

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