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仔鬼造物茶会 Act 6

「ならよかった」
でも本当にごめんなさいね、と寧依はキヲンがぶつかった相手とその連れ合いと思しき上着のフードを被った6人に頭を下げる。
その様子を見た相手たちはいえいえこちらこそとか大丈夫だよとかと返したが、キヲンとぶつかった人物だけは神妙な面持ちでキヲンの方を見つめていた。
「じゃあ、わたしたちはこれで…」
ほら、きーちゃんと寧依が声をかけると、キヲンはうんと頷いて目の前の7人組の前を通り過ぎていった。
それを見てナツィたち4人もそれに続いた。
「…」
キヲンとぶつかった人物は去り行く一団を静かに見ていたが、すぐに優しそうな声の人物に琅(ラン)、と呼ばれる。
琅が振り向くと他の6人は既に先へ進もうとしていた。
「行きましょう」
優しそうな声の人物がそう言うと、琅は…あぁと答えて他の皆の方へ向かった。

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