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仔鬼造物茶会 Act 10

「あれ、きーちゃんは?」
キヲンに置いてかれた3人の元へ、ちょうど買い物を終えた寧依がやって来る。
それに続いてピスケスも近付いてきた。
「なんか…拗ねた」
ナツィはそっぽを向きながらこぼすが、露夏はお前が拗ねさせただけだろと苦笑する。
「…そう」
寧依は心配そうに呟く。
それを見てピスケスは大丈夫よと声をかける。
「私たち人工精霊はその場にいるだけで魔力が空間に残るから、それを追跡すればすぐ見つかるわ」
だからそこまで心配しなくてもいいのよ、とピスケスは微笑む。
寧依は静かに頷いた。
「…さて、さっさときーちゃんを探しましょう」
ピスケスは手を叩いて皆の注意を集める。
「早くしないと面倒なことになるかもしれないしね」
ピスケスがそう言うと、そうだなとかうんと皆は返す。
そしてじゃあ行きましょとピスケスは歩き出し、露夏やかすみ、寧依はそれに続く。
ナツィは気まずそうに黙って立ち止まっていたが、かすみに行こうナツィと声をかけられる。
それに対しぎこちなく頷いて、ナツィは歩き出した。

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