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仔鬼造物茶会 Act 13

「無事でよかったよ」
硫、と琳は笑いかける。
キヲンは呆然と琳の顔を見ていた。
「…ねぇ」
嬉しそうにする琳を前に、不意にキヲンは言う。
琳はどうした?と首を傾げた。
「ボク、みんなの元へ帰らなきゃ…」
「帰るって、おれと再会できたんだからおれたちの元へ帰るんじゃないのか⁇」
キヲンの言葉を遮るように、琳は聞き返す。
キヲンはそういう訳じゃなくてと訂正する。
「ボクには今の仲間や”親“がいるから…」
キヲンがそう言うと、琳は…は?と不思議そうな顔をした。
「今の”親“って…」
お前、何言ってんだ?と琳はポカンとする。

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