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仔鬼造物茶会 Act 14

「“親“はおれたちの心臓部の術式を作った人のことを言うんだぞ?」
今の“親“って…と琅は苦笑する。
「今は誰の元で何をしているのか知らないが、お前の“親“はおれたちの親で、お前の家族はおれたちだ」
それ以上もそれ以下でもないと琳は言う。
キヲンは訳が分からず話についていけてないようだったが、気にせず琅はキヲンの腕に手をかける。
「多分長いこと会ってなかったから、忘れちゃったんだろう」
みんなに会ったら思い出すかもしんないしと琅は続ける。
「ほら、行こう」
硫、と琅は笑ってキヲンの手を引き歩き始める。
え、え、ちょっと…?とキヲンは止めようとしたが、そのまま引きずられていった。

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