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携帯が薄くて嫌んなる

明治神宮前駅に差し掛かり、君の素性をぜんぶぶちまけたくなった。寒い季節は魔が差すもの、止めないで。地下鉄はゴウゴウと走るので、私の胸もバクバクと果てて、東京はいつも通りの混雑で。
終いには、酸素を求めて大声を出してやるぞと決意したのは良いけれども、目を瞑ってしまって。薄い液晶をぎゅっと握りしめ。暖房の所為だ。厚着で。微睡んで。人の波で。「気付けば其処は天国だった、でしょう。お寝坊さん。」
大きく息を吐けば、てらてらと光る車内から、透き通るような真昼の空が見えた。私が知っている秘密なんてちっぽけなものに騙されているから。薄い液晶は青くちろちろと点滅して、私たちの目を潰すけど。明日になったら私はきっと、個人情報をぎゅっと集めて飲み込んで、夜になったらそっと棄てよう。

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