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仔鬼造物茶会 Act 17

「そういう“保護者”もいるの⁇」
キヲンがそう言うと、ハハッと琅は振り向きながら笑った。
「保護者って」
マスターにとっちゃおれたちは“道具”に等しいんだから、“保護者”な訳ないだろと琅は苦笑する。
「むしろおれたちの方が魔術師たちを守ってんだ」
琅はそう言ってまた歩き出す。
「とにかく、おれたちのマスターはおれたち使い魔を厳しくしつけるから、作られたばかりのおれたちは大変だった」
毎日のように怒られてたし、と琅はほとんど日が暮れた空を見上げる。
「でも、そんな中でも硫は、いつも明るく振る舞ってた」
琅はキヲンにとっては知らない話を懐かしむように語った。
「苦しい時もお前が笑顔で励ましてくれてたから、おれたちは厳しい訓練も頑張れた」
だからおれは、お前に感謝してると琅は立ち止まって笑顔で振り向く。
「お前がずっといてくれたからおれたちは頑張ってこれた」
お前の、お陰だという琅の言葉に、キヲンは目をぱちくりさせた。
「…ボク、そんなの知らない」
「知らないって、そんなこと言うなよ」
琅は俯くキヲンに向き直る。

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