「まぁ確かに魔力の気配も、容姿も同じだけど…」
本当に硫なのかしら?と碧はキヲンを見る。
「世の中には同じ顔をした人間が3人いるって言うし」
使い魔にも当てはまるじゃないかしら?と碧は続ける。
それに対し琅は疑うのかよと不満そうにした。
すると碧はだって…と俯く。
「わたしたちの“マスター”は、硫と接続していた術式が機能しなくなったから亡くなっただろうって」
「それはアイツがおれたちにあの件を忘れさせるために言ってるだけだろ⁈」
「あなたまだそんな風に思ってるの⁈」
琅の言葉に碧はそう言い返す。
「…わたし見たのよ」
碧は呟く。