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逆光

出会った時から 終りは始まっていたのね
人気ない午後の 屋上のレストラン
あなたは窓の外 ずっと見つめていた

苦しかった日々が 2人を無口にさせる
夕陽に照らされた あなたの瞳の奥に
居るのは私でない 他の誰かなのね

街ではみんなが慌ただしそうに
地下鉄の波へ吸い込まれてゆく
私とあなただけ 時が止まったように
金色の交差点 信号機見送る

いい思い出だったと 今なら思える
憎しみも悲しみも ぜんぶ燃やして
楽しかったことだけ アルバムに貼るの

今 逆光のなか あなたが遠ざかる
私はそっと目を閉じる
あなたの残像が 消えてゆくのをみた

今 逆光のなか あなたが遠ざかる
私はそっと目を閉じる
あなたの残像が 消えてゆくのをみた

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