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仔鬼造物茶会 Act 27

「…」
煙が晴れた時、琅は自身の胸をメガネをかけた長髪の女が足で踏みつけていた。
「お、お前は」
琅は起きあがろうとするが女は踏みつける足に力を入れる。
「あなた、うちのきーちゃんをどうするつもりだったの?」
女…寧依は淡々と尋ねる。
「お、おれは硫を取り戻したくて」
「きーちゃんは、あなたのものじゃない!」
琅が言い終える前に寧依は声を上げる。
「きーちゃんは、あの子は…わたしの家族みたいなものなの」
人に興味を持てなかったわたしにとって、唯一の…と寧依は呟く。
しかし寧依が言い終える前に、琅は寧依に向けて手に持つ魔力式銃を向けた。
「寧依!」
自らが魔力式銃を向けられていることで寧依は身構えるが、走ってきたキヲンに突き飛ばされたことで光弾を避けた。
2人は勢いよく地面を転がる。
「…きーちゃん」
寧依が起き上がると、キヲンはえへへと笑う。

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