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仔鬼造物茶会 Act 29

「だから、ボクは、寧依のことが…」
「じゃあおれはどうなるんだ!」
キヲンが言い終える前に、琅は思い切り怒鳴る。
「お前のことが、好きだったおれは、どうなるんだよ‼︎」
琅は魔力式銃を構え直し、そのトリガーを引こうとする。
キヲンは思わず目を瞑った。
しかし琅が魔力式銃を撃つ前に、銃声が聞こえて琅の銃器が弾かれた。
「⁈」
琅が思わず銃声が聞こえた方を見ると、額にツノの生えた濃青色の長髪のコドモが青い魔力式銃を構えており、その周囲には様々な髪色で額にツノの生えたコドモと中性的な若い人物が立っていた。
「…碧?」
どうしたんだと琅が言いかけた所で、碧はやめなさい!と声を上げる。
「その子は硫でもなんでもないわ」
ただの、赤の他人よと碧は告げる。
だが琅は何言ってんだと言い返す。
「どこからどう見ても硫だろ!」
1番一緒にいたおれが言うんだ、間違いないと琅は言うが、碧は横に首を振る。

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