「せっかく遊びに来たのに全然相手してあげられなくて」
ごめんなさい、と寧依は呟く。
キヲンは、いやボクも…と言いかけるが、寧依はわたしが悪いのと続ける。
「わたしがきーちゃんに秘密でプレゼントを買おうって言い出したから…」
「え、プレゼント?」
思わぬ言葉にキヲンはポカンとする。
「プレゼントって…何⁇」
「え」
寧依もまた驚く。
「だってきーちゃんわたしの所に来てから1年だから何か誕生日プレゼント的なものをあげようと思って」
寧依がそう言うと、キヲンは…うぇぇぇぇぇ⁈と飛び跳ねる。
「今日寧依が相手してくれなかったのって、そういうことだったの⁈」
初耳〜!とキヲンは後ずさる。
寧依は、まぁピスケスにしか話してなかったもんねとピスケスの方を見る。
ピスケスは静かに微笑んだ。
「ってことは、ナツィたちは知らないってこと…⁇」
キヲンは近くでその様子を見ているナツィやかすみ、露夏の方を見やる。
ナツィはまぁうんと恥ずかしそうにそっぽを向き、かすみと露夏は苦笑した。