「…はぁ」
「ご、ごめんなさい、変な事言ってしまって…」
師郎の返事に少年はびくつきながら謝る。
しかし師郎は顎に手を当てながら何かを考え込んでいるようだった。
「師郎?」
彼の様子が気になったのか。黎が師郎の服の裾を引っ張る。
師郎は我に返ってああ、ちょっとなと黎の方をちらと見た。
そして師郎は少年の方を見やると少年、と彼の目を見た。
「ちょっと、俺達と一緒に来ないか?」
「え」
師郎の思わぬ発言に、少年は驚く。
ネロ、耀平、黎もポカンとしていたし、わたしもつい目を丸くした。
「来る、って…」
「まぁ文字通りの意味だよ」
呆然とする少年に対し、師郎は気にせず立ち上がり少年に近付く。
「ほら、行くぞ少年」
師郎は少年の腕を掴むと、半ば無理矢理彼を立ち上がらせる。
そして師郎は彼の腕を引いて階段を下りだした。
わたし達も、その後に続いた。