0

円環魔術師録 8

「ミル君、次良いかい?」
「はい、どうぞ。」

ミルがランプの前から移動すると、リンネは彼と同じ様にランプの前に立つ。

「うーん、相変わらずだなぁお前は…。」

エルが顔をしかめたのを見て、リンネは目を細めた。

「そういう時は、何も変わってなさそうで何より、って言いなよ。」
「そうだけどよ〜…面倒なんだよお前のは…。」
「何〜?そんな事言うともう帰るよ〜?」
「悪かった、悪かったから。」

ええ、と不服な顔をしながら、リンネはランプの取手を握った。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。