「ミル君、次良いかい?」 「はい、どうぞ。」 ミルがランプの前から移動すると、リンネは彼と同じ様にランプの前に立つ。 「うーん、相変わらずだなぁお前は…。」 エルが顔をしかめたのを見て、リンネは目を細めた。 「そういう時は、何も変わってなさそうで何より、って言いなよ。」 「そうだけどよ〜…面倒なんだよお前のは…。」 「何〜?そんな事言うともう帰るよ〜?」 「悪かった、悪かったから。」 ええ、と不服な顔をしながら、リンネはランプの取手を握った。