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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 23.キリン ㉖

「あーよかった無事で」
一時はどうなる事かと思ったぜ、琳くんと師郎はしゃがみ込みながら声をかける。
「大丈夫ですよ」
師郎さんのお陰で助かりましたと琳くんは笑う。
それを聞いてそりゃ良かったと師郎も笑った。
階段を下りてきたわたし達も、よかったねとかよく頑張ったなと声をかける。
「…さて」
お前さん、お姉さんのライブ見に行くんだろ?とここで師郎が琳くんを立たせつつ言う。
それを聞いて琳くんはそうだった…と恥ずかしそうな顔をした。
「もうそろ始まるだろうから行って来い!」
師郎がそう言って琳くんの肩を叩くと、いつの間にか目を光らせるのをやめていた琳くんはうんと大きくうなずいた。

  • ハブ ア ウィル ―異能力者たち―
  • 今日は短め
  • 今週中には終わります
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