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円環魔術師録 10

「おかしいって…どういうことですか?」

ミルの問いかけに、エルは黙ってかぶりをふった。

「そいつはちょっと答えられねぇ。…俺が学会から消されちまう。ま、どうしても知りたきゃ当人に聞くんだな。」

その回答に、そんなとんでもない代物なのか、と驚いているミルを尻目に、リンネは本格的に注文を開始した。

「とりあえず、杖の方は任せるね。で、クリスタルの欠片100gと、苺酸5…いや、8gね。あと、魔術詠唱筆のインクってまだある?あれば1つ欲しいんだけど…」
「何だ何だ、今日はまたえらく買い込むな…また何かするのか?変なことするなよ?」
「何でそんなに君の中での私の信用度低いの?」

エルは、そりゃあお前が何かすると碌なことにならねぇからだよ、と軽く呆れながら呟いた。

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