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飛龍造物茶会 Act 1

小高い丘の上にある広い動物園にて。
夕方になって閉園時間を迎え、大きな正門からわらわらと来園者たちが外へ出て来る。
その多くは家族連れで、お土産が入っていると思しきビニール袋を手に提げていた。
その人だかりの中、どこか異質な5人のコドモたちと若いメガネの女が談笑しながら歩いていた。
「かわいいぬいぐるみを買ってもらえてよかったわね」
きーちゃん、と長い青髪のコドモが白いカチューシャを身につけた短い金髪のコドモに話しかける。
きーちゃんことキヲンはえへへへへと照れ笑いをする。
「いいでしょ〜」
これでナツィとお揃いだよ〜とキヲンは後ろを歩く黒髪のコドモを見た。
黒髪のコドモことナツィは、な、なんだよと嫌そうな顔をする。
「お前が買ったのはレッサーパンダのパペットだろうが」
「えーでもいいじゃーん」
ナツィのうさうさのお友達だよ〜?とキヲンはナツィに近付く。
ナツィは嫌だねとそっぽを向いた。

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