「あれ何?」
キヲンが夕焼けに染まる空を指さす。
ナツィたちはキヲンが示した方を見るが、空には一番星が輝いているだけだった。
「…どこ?」
何もいないぞ〜と露夏は目を細める。
「え、そんな」
ボクには見えたよ?とキヲンは露夏の方を見やる。
「空飛ぶ羽の生えたなんかが…」
そう言いながらキヲンは再度空を見上げるが、空にはねぐらへ変えるカラスたちが飛んでいるくらいだった。
「あれ?」
なんもいない…とキヲンは呟く。
「カラスのことじゃね?」
ナツィは呆れたように言うが、キヲンはそうじゃないもん!とナツィの方を見て頬を膨らませる。