「空飛ぶなにかがこっちの方に向かってたから、追いかけてる内にここに迷い込んじゃったの」
その回答に相手は…ふぅんと答える。
キヲンはねぇねぇと尋ねる。
「キミ、こっちで空飛ぶなにかを見なかった⁇」
ボクすっごく気になってるんだけど、とキヲンは相手に近付く。
しかし相手は一歩下がって、い、いや…と含みのある返しをした。
「うちはそういうの見てないぞ…」
「そうなのー?」
キヲンは首を傾げる。
暫くの間、その場に沈黙が流れたが、やがて外套を纏った人物は話題を変えるようになぁとキヲンに声をかける。
「アンタ1人でこの街に来たのか?」
その人物が聞くと、キヲンはううん!と明るく首を横に振る。
「保護者やお友達と一緒に来たの!」
キヲンの言葉に相手はそうかと答える。
「じゃあ、ソイツらの元へ戻らなきゃな」
うん!とキヲンは返す。
「でも、みんなどこへ行ったのか分かんないんだよね」
みんなボクのこと探してるだろうし、とキヲンは続ける。
相手は確かにと呟く。