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機密

さて、私はどこまで行けたのだろうか
内部メモリーが若干不鮮明だ、流石に全てを完璧には移せなかったようだ
パーソナル部分が大きすぎたか、まぁいいだろう
しばらく歩くとドーム上の場所に出た。
「何をしている!アヴェスは全員出動のはずだろ!貴様、どこのカテルヴァだ!」
振り返ると軍服を着た男がいた。
アヴァス…確かこの体の名称のことだ、覚えている
カテルヴァは所属だったな…伝承の中の『鳥』とかいう有機生命体の名前だったっけ?
「ケツァルコアトルス」
「ケツァルコアトルス…?聞いたことのないカテルヴァだな?お前、名前は何だ?他のメンバーはどうした」
名前…こっちは生きてる『鳥』だったか
「ソロウ ・フォルスラコス、部隊は全滅しました。しかし直前に仲間が掴んだ情報を届けるため、一人戻ってきました」
「情報だと?なんだ」
「すぐそこまで迫っています…■■■■■が。アリエヌス如きに構っている暇はありません」
「な…なんだって?」
あぁ、そういえばこの種族には発音できない音だった
えっと…発音できるように言い換えなければ
「星喰い、その残留思念です」
「我々のセンサーには何も映っていない。星喰い?そんな与太話を信じろと?」
「アリエヌスの母星といえば信じてもらえますか」
「母星だと…なぜそんな事を…」
「星の架け橋(ブリッジ)が繋ぎっぱなしだからです。おそらく、敵勢もそこから 」
「ブリッジ…?そんなデタラメが!」
男が明らかに動揺している、思い出してみればそういえばこれは機密だったっけ?
「戦力を全て宇宙(そら)に」
「それはできん、街を放棄しろというのか!」
明らかに逆上している、どこまで知っているのだこの男
「そうではありません、敵の核がそこだと言っているんです」
「ぐ…まぁいい、上には私から言っておくから戦線に戻れ」
そう言って男はさっき私の来た方向にはしっていった
当然、『上』とやらはそこにはない
街の外に繋がる道だ

  • 空想少年要塞都市パッセリフォルムズ
  • 文字数的に全部入るんだこれ…
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