「碌なことにならないって、何さ。家の水瓶直すだけだよ。」 不貞腐れた様に一息で言うと、今度は旅行用品の注文を始めた。 「あれ、マスターどこか行くんですか?」 「ま、ちょっとね…でも冬までには帰ってくるから。」 「長い!」 今。外にはきっと、新緑の眩しい初夏の日差しが降り注いでいる。 つまり、たっぷり二ヶ月くらいは不在ということになる。 ちょっとどころではない。充分長い。 どこへ行くつもりなのだろうか。