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円環魔術師録 11

「碌なことにならないって、何さ。家の水瓶直すだけだよ。」

不貞腐れた様に一息で言うと、今度は旅行用品の注文を始めた。

「あれ、マスターどこか行くんですか?」
「ま、ちょっとね…でも冬までには帰ってくるから。」
「長い!」

今。外にはきっと、新緑の眩しい初夏の日差しが降り注いでいる。
つまり、たっぷり二ヶ月くらいは不在ということになる。
ちょっとどころではない。充分長い。
どこへ行くつもりなのだろうか。

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