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飛龍造物茶会 Act 24

「⁈」
キャスは突然のことに驚き、自分の槍を取り上げたなにかが地上に舞い降りてくるさまを見る。
キャスの目の前には、白い体表に水色の結晶のようなツノが生えた飛竜がキャスの槍を咥えて立っていた。
「お前…」
“商会”を裏切るっていうのか⁈とキャスが怒鳴ると、飛竜は唸り声を上げて翼と一体化した腕で槍を持つ。
そしてキャスに槍を突きつけた。
暫くの沈黙の中キャスと飛竜は睨み合い、その様子をナツィとキヲンは見守る。
そこへピスケス、露夏、かすみも駆けつけた。
「…」
キャスを見つめる飛竜は不意に薄水色の長い癖毛が特徴的な、額に結晶のようなツノが生え、背中にトゲのあるコドモに姿を変えた。
「別にウチは“学会”に与しようだなんて思ってないよ」
ただソイツを倒さないでやって欲しいってだけだ、とそのコドモはキヲンに目を向ける。
その声を聞いて、キヲンは目を丸くした。
なぜならその声はトゥイーディアのものだったからだ。
キャスはそんなの…!と言いかけるが、薄水色の髪のコドモはやめとけキャスと遮る。

  • 飛龍造物茶会
  • 企画用作品があんまり進まなくて悶々としてる
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