「これ以上は“商会”と“学会”の衝突に繋がって、ウチやお前の存在が危うくなるんだぞ」
お前の“マスター”はその気になればお前を消し飛ばすこともできるからな、とコドモはキャスを睨む。
キャスはなにも返せず、悔しそうな顔をする。
「もうやめよう、キャス」
ウチだってお前に武器を向けたくない、とコドモは呟く。
その言葉にキャスはちぇっと舌打ちすると、ナツィに目を向ける。
「お前、そこのチビが二度とこんな所に迷い込まないよう見張っとけよ」
見逃すのは今回だけだからな、と言ってキャスは従えていた人工精霊たちと共にナツィたちの前から立ち去っていった。
去っていくキャスたちをナツィたちは見守っていたが、不意にキヲンが薄水色の髪のコドモに…キミは、と話しかける。
「トゥイー、ディア?」
その言葉に薄水色の髪のコドモはあぁと頷く。
するとキヲンは、すごーい‼︎と飛び跳ねた。
「変身して空を飛んだりできるんだね〜‼︎」
いいな〜とキヲンはにこにこする。
トゥイーディアは別にすごくなんかないと答えるが、ナツィは少し不服そうな顔をした。