「キヲン、相手は“学会”と敵対してる組織の奴なんだからあんまり馴れ馴れしくするなって」
「あ、もしかしてボクが夕方に見た空飛ぶなにかってトゥイーディアだったり」
「キヲン‼︎」
気にせず話し続けるキヲンに対し、ナツィは声を上げる。
その言葉に周囲の人工精霊たちは驚いてナツィの方を見た。
「ナツィ?」
どうかしたの⁇とキヲンに尋ねられて、ハッと我に返ったナツィは恥ずかしそうな顔をする。
「べ、別に、俺はお前のことが心配とかそういうことは思ってないから…」
ただ“商会”の奴とベタベタするなってだけで、とナツィは顔を赤くしつつそっぽを向く。
「おいおいナハツェーラー、嫉妬か〜?」
その様子を見ながら露夏はナツィに近付く。
ナツィはそうじゃないと呟くが、キヲンやピスケスはその様子を見て微笑み、かすみは苦笑いする。
しかしトゥイーディアだけは不思議そうに首を傾げていた。