一年に一度の野球の祭典・交流戦
今から70年以上前、それまで一つのリーグであった職業野球が2つのリーグに分かれた
そうしておよそ40年もの間、その2つのリーグに属するチームの接点は非常に限られていた
しかし,紆余曲折を経て交流戦の名の下にチームの経済・集客状況の格差是正のための試合をおよそ1ヶ月間行うようになって今年で20年
そんな大舞台の折り返しの3試合から頼れるベテランがついに1軍に戻って来る
彼は内野守備の最重要位置の遊撃,英語でSSとも呼ばれるポジションで10年以上先代の主力の穴を埋める活躍をしてきた
守備や走塁に関する身体能力が特に重視されるこの守備位置でプレーしてきた選手としては異例となる当時の打撃の最年少記録を更新し続けてきた
そんな彼は30年以上主力選手がつけてきた番号を継承し、6という背番号を担う現代の英雄だ
国際試合で活躍して日本代表五輪優勝にも貢献したこのベテランは後輩に遊撃の座を譲ったものの暫く強打の三塁手という打線の要として働いてきた
しかし,彼の打撃不振が前代未聞の長さで続き嘗ての戦友だった監督に2軍行きを直訴
そして,2軍で今シーズン初本塁打を記録するなど徐々に本調子に向かいつつある成績を残しておよそ1ヶ月ぶりに一軍に復帰し,九州・大阪遠征にも帯同することが球団から発表された
「空に描いた放物線が輝く笑顔に届くように 思いをのせて高く放とう(He’s No.6,He’s No.6)未来を照らすように」
自身の登場曲の一節にもあるように、ファンのみんなを笑顔にしてくれる打撃を見せ続けた、若き球界の大ヒーローとして、その名を後世まで刻んでくれることを1ファンとして願っています。