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硝子(ガラス)と僕

僕の目は、薄い硝子の布で出来ている。
透明だけど、無機質で冷たい。氷のような鋭く
冷めた目だ。
人の笑顔さえも歪んで見えた僕の目は、
街を歩いてみれば、行き交う人の目も硝子にしか見えなくて、
家に居れば、今度は、硝子が人の目に見えて
行き交う車の音さえも、誰かが監視してるように見える…
そうなるとまるで自分が人間じゃないように見えてくる。
こんな事を繰り返すうちに、僕は疲れてしまって、楽しかった出来事なんて、忘却の彼方に消えてしまったようだ。
「うつ」という長いトンネルは、自分の心も
ガラスにしてしまうのだろうか…

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