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どしゃぶりのバス停で 4

「なんか、先生やけにイラついてない?」
「年だからね」
優里香と私は親友(だと私は思っている)。
私は、笑いのセンスのある優里香といると楽しい。優里香も話を聞くのが好きな私といると落ち着く、と思ってくれているようだ。
「あのさー」
「何?」
「転校生のこと、あかりたちが騒いでるよ。イケメンだとかなんとか」
「あぁ…」
あかりは、すごく明るくて、男子とも仲がいい女の子。
今までこの学校に入ってからも、3人は彼氏を作ったって言う話だ。
「どうしたのー?まさか、美穂、ああいう人が好きなの?」
「え、そういうわけじゃなくて!あんまり私、そういうのわかんないし」
「そうだよねー、美穂は男子からも人気あるのに。」
そんなわけないじゃないか。
優里香がサッカー部の次期部長と言われている木村君に告白されたことを、私はちゃんと知っている。
モテる優里香のお友達。これが私の立ち位置だった。
でも、伊藤君が気になると言えば嘘になる。
理由はないけど、何と無く気になるんだ。

  • 登場人物が一気に増えました笑
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