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満月

「おじいちゃん遊びに来たよ〜」

私母と連れ立っておじいちゃんに修学旅行のお土産を届けた。

またひとつ、母が言葉を吐いた。

「…またそうやって意地を張る、私にどうしろっていうの!」

何気ない会話でも私の心には重くのしかかる。

帰り道はいつもの道、じいちゃんは後に死んだ。

あくる日女の子の友達を連れて出かける用意があった。

「どうしたの?浮かない顔して」

隣の席のうっちゃんは肩をつついて心配してくれた。

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