僕は、深海魚。壁という名の暗闇を泳いでいる。 出口の無い迷路をただ彷徨っている。 でも僕、今は地上に出たくないんです。 なぜなら、また自分自身で居られなくなるかもしれないから… 日々の日課を終え疲れた夜。部屋の隅で一人で泣いていた。 テレビの向こうで踊っているヒーローたちが 僕には眩しすぎて。 「そのまま夢に向かって真っ直ぐ突き進むぞ」 と言ってた僕は、 いつのまにか、純粋さを無くした。 そして何もしなくなったし、目指さなくなった… (続く…)