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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 23.オウリュウ ⑱

「⁈」
ヴァンピレスが振り向くと、黒い大鎌を振りかざした少女…ネクロマンサーが飛びかかってきていた。
ヴァンピレスはネクロマンサーの具象体を自らの具象体で受け止める。
「あら貴女、わらわの分身はどうしましたの?」
「あんなの倒したよ‼」
「それはご苦労様」
ヴァンピレスとネクロマンサーはそう言い合って後ろへ飛び退いた。
「まぁ、いいわ」
今日はわらわの目的を果たせそうにないし、ヴァンピレスは具象体を消しつつ言う。
「でもまた来るわ」
貴方がたの元へ、ねと言い残すと、ヴァンピレスは自身の姿を消した。
そしてその場に彼女の足音だけが響いた。
「黎!」
ヴァンピレスが去っていったあと、ハッと我に返ったネクロマンサーことネロは黎に駆け寄る。
黎は静かに頷いた。
「…彼のお陰でピンチを切り抜けられたんだよ」
すごいよねぇ、と不意に黎とネロの元に近付きながら霞さんが微笑む。
それに対しネロはそうなの?と黎に尋ねると、そうだよと黎は答えた。

  • ハブ ア ウィル ―異能力者たち―
  • 描かなきゃいけないものを描いていたら
  • 昨日の投稿を忘れてしまいました…
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