「おいらたちアヴェスにも体力の限界ってものがあるし、ひたすら雑魚どもを倒し続けてればって訳にもいかないし……」
「どうしたもんか」とモザは腰に手を当てる。ロディも「そうだねぇ」とこぼすが、アカは上空を見上げながら「……じゃあ」と呟いた。
「あの群れから親玉を引き離す」
「えっ」
アカの思わぬ言葉にモザとロディは驚く。
「ちょ、ちょっと待て」
「お前だけであんなの相手にするとか無理だろ」とモザは慌てる。ロディも「そ、そうだよ!」と同意した。
「さっきアカ1人で群れに突っ込んでったときだって……」
「いや、自分1人でとは言ってない」
ロディの言葉を遮るように、アカはきっぱりと言う。モザとロディは目をぱちくりさせた。
「サンダーバードのみんなで連携すれば、きっとなんとかなる」
そう言い切るアカを前に、モザとロディは顔を見合わせ、そしてアカの方を見やる。
「…でも、どうやって?」
ロディが尋ねると、アカは「考えがある」と頷き、話し出した。