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百舌鳥と愉快な仲間たち_1

「あ゛ーっ!!また引っかかった!!また検診か!週に何回やれば気が済むんだよ!!」
冷房の効いた部屋にブケファルスの大声が響く。
「くっそ…面倒くさい…お前もそう思うよな?俺が検診のときお前留守番だぞ?」
ブケファルスはケースに入った自分のレヴェリテルムに激しく同意を求めた。昔からブケファルスには自分のレヴェリテルムと会話しようとする癖があった。
ピンポーン
突如部屋のインターフォンが鳴る。
「…ん?」
扉を開けると、少年が3人。左は髪のつんつんした不良っぽい容姿で、真ん中は小さくて目が大きく、右は大きく妙に居心地悪そうにしている。
「よぉ!あっ違ぇ、初めまして!」
「僕たち、ドムスの方から君に会ってって言われたんだ。ラニウス・ブケファルスだよね?」
「…その、突然すみません…」
突如左から順に三者三様すぎる挨拶をくらい、ブケファルスは大いに戸惑った。
「えー…えっと…とりあえず、上がるか?」
三人は互いに顔をみやる。
「マジで!?よっしゃお邪魔します!」
「やったね!冷房がこっちまで届いててさっきから涼しかったんだー」
「ええ…そんな無遠慮な…あっお邪魔します」
ブケファルスにとって、初めての同期との交流である。

  • 空想少年要塞都市パッセリフォルムズ
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