「真っ赤な手のひら」 真っ赤な手のひらが重なり合って カーペットを敷いてくれる それに答えて 私がくるりと回ってみせると みんな一斉に拍手する 「そんなに叩いて痛くない?」 “ううん、全然痛くない” 嘘だ だってあんなに真っ赤だもの それでも 割れんばかりの拍手は続く 「そんなに拍手をしなくても」 ほんの少し 私も赤くなる だけどもまだまだそれは鳴り止まない