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空想少年要塞都市パッセリフォルムズ -Japanese Robin- 20

「ね〜早くおいでよみんなー」
優しい午後の光が照らす要塞都市の街中を、色とりどりの服装の少年たちが歩いている。この要塞都市を守る戦士である少年たち——アヴェスの部隊、カテルヴァ・サンダーバードの5人は、先日の戦闘の前に約束したように、休日を使って最近入ったメンバー・ラルヴィヴォラ アカヒゲことアカに要塞都市内を案内していた。
「もー、ロディは浮かれちゃってるな〜」
「えー、モザだって昨日は楽しみすぎて眠れなかったんでしょ〜?」
黒と桃色のジャケットを着たアヴェス・ペトロイカ ロディノガステルことロディと、浅黒い肌のアヴェス・クリサグラ モザンビークことモザは、そう談笑しながら石畳の道を進む。そのすぐ後ろをストライプの入った空色のジャケットを羽織ったメガネのアヴェス・サイアノチッタ クリスタータことクリスが暖かい目で2人を見守りつつ歩き、さらにその後ろをベレー帽を被ったアヴェス・トログロディテス トログロディテスことトログと、橙色の詰襟ジャケットを着たアカが続いた。
「……それにしても、この間の戦闘はすごかったね」
「アカがあっという間にアリエヌスの群れを吹っ飛ばしちゃったんだもん」とトログは身体の後ろに腕を回しつつ呟く。それに対しアカは「別にそこまででもないし……」と照れくさそうに答えた。

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