のこすために書く
書くためにのこす
そのすべてをこめて
さようなら
はたらけない夜も
ねむりにつく朝も
詩だけがわたしを信じていた
ようにおもえた
おやすみ、世界
おやすみ、ぼく
もう素晴らしくなくていいんだよ
ときどきわからなくなる
わからなくていいのかどうか
わたしはわたしを
最後までゆるせなかった
ただこれからは
その地平の向こうで
あぐらをかいていいのだから
ちゃんと笑って
また、のこすために書こう。
きっと、書くためにのこそう。