ほとほと疲れて
ふと見上げた空に
ただ雲が寝そべっていた
ぼくも寝そべってみた
名前のない一日に
名前のない雲を見る
名前のない草原のなか
果たして明日は名前がつくだろうか
風は何処からか吹いて去っていく
きみも何処からかやって来て去っていく
緑道に八月はすみつく
さようならが言える明日を追いかけて
きっと意味のない相槌をこぼしていたら
ついに一年が経ってしまった
きみはもちろんいなくて
ぼくは寝そべったままで
たったひとり
ぼくだけのために
パレードをやめない雲