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磨羯造物茶会 Act 3

午後、路地裏の小さな喫茶店の2階の物置部屋にて。
よくわからない本やアイテムで散らかった物置の、比較的モノの少ないスペースに置かれたテーブルを囲むように、椅子が5つ置かれている。
その内の1脚には短い黒髪でゴスファッションを着こなしたコドモが座っており、その膝と隣の2脚の椅子の上には金髪でツノの生えたコドモが白いウサギのぬいぐるみを抱えて横になっていた。
「うぇへへ〜、ナツィのお膝の上〜」
「お前そろそろどけよ」
金髪のコドモが黒髪のコドモの膝上でご満悦そうな表情を浮かべる中、ナツィと呼ばれた黒髪のコドモは不満げな顔をする。
金髪のコドモはえーなんでー?とナツィの顔を見上げた。
「なんでって…俺の膝はお前のものじゃないんだし」
「えっじゃあ誰のものなの?」
「いや、それは…」
ナツィの言葉に対し金髪のコドモがそう聞くと、ナツィは恥ずかしそうに口ごもる。
しかしナツィが続きを言おうとしたところで、がちゃりと物置の扉が開いた。

  • 磨羯造物茶会
  • 今月末で造物茶会も投稿開始3周年だから
  • 記念エピソードを作りたいとだけ思っている
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