古文の世界では、夢の中に好きな人が出てくるということは、その相手も自分のことを想っているしるしなのだ、と信じられていたんですよ。 6限の古文の時間、みんながうつらうつらする中、先生のその言葉が私の頭に残り続けた。 気持ちよさそうに居眠りしている君の横顔に目をやる。 その夢に、私は出てきているのかな。 目が覚めて、少しでも私のことを意識してくれたらいいのに。